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韓国版新形式対応TOEIC公式問題集「公式実践書LC、RC」TEST3

今回は韓国版TOEIC公式問題集「公式実践書LC_RC」のTEST3の分析と傾向把握をしてみようと思います。

  

(注)

あくまでも「どういうタイプの問題が何問あった」という点と傾向予測のブログです。

問題解説ではありません。

今後購入される際の参考になれば幸いです。

 

<パート1>(全6問)

①人物1人の写真(2問)

②人物複数の写真(1問)

③風景+人物の写真(2問)

④室内の物だけの写真(1問)

⑤風景のみの写真(0問)

 

★正解アナウンスに1つだけチョイ難単語あり

 

<パート2>(全25問)

①WH疑問文(9問)

②How疑問文(2問)

③Yes/No疑問文(3問)

④依頼(1問)

⑤申し出(0問)

⑥提案(2問)

⑤否定疑問文(2問)

⑥付加疑問文(2問)

⑦A or B 疑問文(2問)

⑧ひとり言、感想、意見タイプ(2問)

 

★TEST3の感想:

「間接的な応答」が4問、「質問返し」が1問。

相変わらず集中力が切れる後半に集中しています。

私のTOEIC教室の生徒さんを見ていて感じた事の一つとして、パート3&4の新形式「意図問題」が苦手な方はパート2の間接的な応答(ロジック型)を苦手とされているようです。

パート2の間接的な応答を毎回確実に正解できるようになれば、パート3&4の意図問題にも強くなりますよ。

 

<パート3>

●パート3の会話文タイプ分類(全13セット)

①以前と同じ会話文の構成

=男女2名でそれぞれのセリフの担当は最大2回

(9セット)

※男→女→男→女、もしくは男→女→男

 

②新形式(ターン増)

=以前同様、男女2名は変わらないが、それぞれのセリフの担当は3回以上

(3セット)

※男→女→男→女→男→女→男→女など

※今までのように話者の発話回数が最大2回と決まっていないため、会話がどこで終わるか予測できない

(やはり「この設問番号セットがこの形式」と決まっていないようです。)

 

③新形式の会話文(3名の会話)

=男女3名

(1セット)

★パート3(会話内容)の感想:

※TEST3の3名の会話は意外な展開で、聞いてて「へぇ〜、そう来たか」となりました。

3名の会話じゃなければできないパターンです。

 

※設問に What do the men ~ や What do the women のように「3名の会話であることを示すヒント」が必ずあるわけではないことが分かりました。

 

※今回は女性が2名だったのですが、ブリティッシュとアメリカンといったように必ず発音の質が異なるような構成になっており、「どっちがどっち?」となることはなさそうです。

したがって、「アメリカン VS アメリカン」 はもちろん、「アメリカン VS カナディアン」 や 「ブリティッシュ VS オージー」といった発音の似た同性が登場することは恐らくないと思われます。

ブリティッシュとオージーはともかく、アメリカンとカナディアンの聞き分けはノンネイティブには至難の業ですから。

いずれにせよ、冒頭の conversation with three speakers を余裕を持って聞ける状態にしたいですね。

 

●パート3の設問タイプ分類(全39問)

①おなじみの定型設問(20問)

=What is the problem?、Where are the speakers?、What does the woman offer to do?

などの「あ、またこれね」というパターン。

②非定型設問(14問)

③新形式の設問タイプ

=話者の発言の意図を聞く問題(3問)

④新形式の設問タイプ

=図表を使った問題(2問)

 

★パート3(設問)の感想:

※TEST3の「意図問題」は選択肢の主語がバラバラな文だったため、選択肢先読み派にとっては縦読みテクニックが使えずしんどかったです。

ポイントを抑えた先読み力が問われます。

 

※グラフィック(図表)問題は、日本版の公式問題集TEST1&2ではパート3に3題、パート4に2題だったため、この構成になるものと思いきや、パート3に2題、パート4に3題となる場合もあるようです。

ただ、少なくともどちらか(パート3 or パート4)に3題は必ず入ることは分かりました。

 

<パート4>

トークタイプの分類

従来通りで特に変化なし

 

●設問タイプの分類(全30問中)

①お決まりの定型タイプ(15問)

※パート3と比べ、パート4の定型設問は少ない、という傾向はやはり変わらず

②非定型タイプ(10問)

③新形式の設問タイプ

=話者の発言の意図を聞く問題(2問)

④新形式の設問タイプ

=図表を使った問題(3問)

 

★パート4(設問)の感想:

※「意図問題」はグラフィック問題が2題の時は3題出題され、グラフィック問題が3題の時は2題出題されるようです。

テスト5つすべてに共通しているため、恐らくこの構成になるはずです。

5/29の公開試験でこの構成であれば、間違いないと思います。

 

 

 

<パート5>(全30問中)

・品詞問題(7問)

・動詞問題(4問)

・前置詞問題(2問)

・代名詞問題(2問)

・接続詞問題(1問)

・語彙問題(9問)

・複合タイプ(5問)

→「複合タイプ」とは私が自身のTOEIC教室で名付けている問題タイプで、

選択肢に「副詞、形容詞、前置詞、接続詞」のように異なる品詞が並び、それぞれの意味はもちろん、機能を知っていないと解けない「文法+語彙・語法力」を問われるタイプの問題を指します。

 

★パート5の感想:

※新形式対応の日本版公式問題集もそうだったのですが、動詞の語彙問題で用法・語法を問うタイプの問題が減っている気がします。

もしこれが今後の傾向だとしたら、動詞語彙問題で秒殺を狙う受験者にとっては悲報かもしれません。

文脈重視のオーセンティックな英語力・・・

パート5は大きな出題形式の変更はありませんが、ETSの意図は細かな所に現れている気がします。

 

<パート6>

●設問タイプ (全16問中)

①独立タイプ(8問)

=全体の文脈に左右されず1文だけで解けるタイプの問題

②文脈タイプ(4問)

=1文だけでなく前後の文脈を判断しないと解けないタイプの問題

③新形式

=文挿入(6問)

 

★パート6の感想

※簡単だな、と感じる場合は「独立タイプ」が16問中、半数を占める場合です。

つまり、今回は独立タイプが8問あったので大サービスといえます。

こんな時は独立タイプで確実に時間を稼いで文脈タイプに回しましょう。

日本版のTEST1、TEST2ともに独立タイプが5問しかなかったので、やや難レベル。

 

※文脈タイプ&新形式の文挿入をしっかりと取りたいのであれば、「虫食い読み」はなるべくやめたほうが良いかも。

虫食い読みをしているとヒントを見逃し、結局戻らないといけなくなり、二度手間です。

二度読みするくらいなら、最初からベタ読みをしていったほうが早いですよ。

速読力が鍵を握ります。

 

<パート7>

●文書タイプの分類(全15セット中)

・シングルパッセージ(従来:8セット、新形式:2セット)

・ダブルパッセージ(従来:2セット)

・トリプルパッセージ(新形式:3セット)

※この構成は今後も変わらないはずです。

 

●設問タイプ(全54問中)

[従来タイプ]

①概要/目的タイプ(9問)

②ピンポイントタイプ(22問)

③同義語タイプ(3問)

④NOTタイプ(1問)

⑤INDICATE(ピンポイント)タイプ(7問)

※reported, written, true, suggested 含む

⑥INDICATE(全体)タイプ(7問)

※reported, written, true, suggested 含む

⑦推測タイプ(1問)

 

※②、⑤、⑥の出題数は複数文書参照する問題かどうかは度外視してカウント。

実際にはピンポイントQと思いきや、読み進めていくと複数文書を参照しないと解けない問題だと気づくことが多いので。

 

 

[新形式タイプ]

①口語表現の意図(2問)

②文挿入(2問)

※新形式の設問数もこの2問&2問で変わらないはずです。

 

★パート7の感想

※新形式になってシングルパッセージのピンポイントQが簡単になっている気がします。

決して「新形式=難しい」ではありませんよ。

簡単な問題を見抜くスキルを身につけましょう!

 

※新形式に限らず、最近の傾向として「目的・概要タイプ」のヒントが1パラ目に来ないケースが増えています。

言葉の端々だけで選択肢に飛びつかない落ち着きが必要ですね。

 

※複数文書の参照が必要な問題は9問/25問と日本版公式問題集のTEST1、TEST2とまったく同じ比率でした。

今後もこの傾向は変わらないでしょうね。

実はこのTEST3では複数文書参照タイプではないが、1つの文書の中でヒントが散りばめられている「情報分散タイプ」も1問入っていたため、実質クロスレファレンスは10問と言ってもよいかもしれません。

 

※同じINDICATEタイプでも「全体を聞くINDICATE」+「複数文書参照タイプ」は難易度がアップします。

時間がない時にこのタイプに出くわしたら、戦わず逃亡しましょう。

 

※新形式になってNOT問題は明らかに減りました。

もしINDICATEが増え、トリプルパッセージになって、そのうえNOT問題の出題数も現状維持だったら、「きぃ〜」ってなって至る所で試験中に鉛筆を折り出したり、問題用紙をビリビリにする受験者が続出しそうですからね。

 

では次回はTEST4、TEST5から見えた新たな傾向についてお話します。