Meal ticket は「食事券」?(映画「ユージュアル・サスぺクツ」)
今日取り上げるのは映画「ユージュアル・サスペクツ」
監督はX-MEN シリーズのブライアン・シンガー。
そしてケヴィン・スペイシーを始め、ガブリエル・バーン、ベニチオ・デル・トロといった、個性的な俳優陣の演技がたまりません。
久しぶりに観たくなってDVDを棚から引っ張り出してきたんだけど、
やっぱり何度観ても面白い!
初めて観たとき、ラストシーンで鳥肌が立ったのを今でも覚えています。
内容を書き始めると、ついついネタバレになりそうなので、早速この映画で出てきた面白い英語の言い回しをいくつかピックアップしたいと思います。
●セリフ1
強盗事件の面通しを終え、拘置部屋に集められる5人の前科者。
今は足を洗いビジネスマンとしてカタギの仕事をしているという元汚職警官キートンに、
爆薬のプロ、トッドはこう言う。
Rumor has it Keaton’s gone straight.
Rumor has it ~ で「噂では〜だ」という意味が出せます。
it とありますが、この it は「それ」を意味するわけではないので、
「それって何?」と考えずに Rumor has it で覚えてしまってください。
後ろには文が来ます。
例:Rumor has it she’s getting married with Tom.
彼女、トムと結婚するみたいだよ
Go straight は「カタギになる、まっとうに生きる」という意味です。
こちらは日本語のニュアンスに近いですね。
●セリフ2
先ほどのトッドのセリフの続き。
キートンが付き合っている女性弁護士についてトッドがこう言う。
I hear she’s Keaton’s meal ticket.
Meal は食事、ticket は券なので普通に考えたら「食事券」です。
実は meal ticket には「一家の収入源」って意味も。
大黒柱ってやつですね。
他に出てきた表現では、
Cut him a deal
(取引をする)
(発音:かりむ・あ・でぃーる)
him の発音はアメリカ英語ではよく、h が落ちて「いむ」となります。
※ Cut は以前も扱った Cut it out! のように(第1回ブログ)、英語では本当によく使います。
英語ができるようになるコツは、「難しい単語」を覚えることではなく、
このように「簡単な単語の組み合わせでまったく違う意味を形成する表現」
を覚えることなんだなぁ、と実感します。
Take my word for it.
(本当だ、信じろ)
※直訳だと「そのために俺の言葉を取れ」ですが、これだとチンプンカンプンですよね。
これはもう Take my word for it = Believe me だと覚えるしかありません。
この映画は、ストーリーはもちろん、ケヴィン・スペイシーの英語がすごく聞きやすいのでリスニング学習に最適な素材です。
リスニングが苦手で練習したいな、という方は彼の出演作(「交渉人」、「アメリカン・ビューティー」など)を使うといいかもしれません。
では。
Ciao!