新形式問題対応「TOEIC公式問題集」の問題タイプ分類および傾向(TEST 1)
5月の公開試験から新しい形式が採用されるTOEIC
新形式の問題傾向を掴むには公式問題集をやり込むのが1番です。
ということで、今回は2月に発売された「新形式対応」のTOEIC公式問題集
TEST1のパート別問題タイプ分類、傾向と対策を考えてみようと思います。
これから解くという方も多いと思いますので、「こういうトピックがあった」という言及は避けます。
<パート1>(全6問)
①人物1人の写真(3問)
②人物複数の写真(1問)
③風景の写真(1問)
④人物+風景(1問)
※「室内の物だけ」の写真描写問題が無かった。
10問→6問になったことで、以前のようにまんべんなく写真タイプを出題する、ということは無くなるのかもしれません。
比較的簡単な「人物の写真」を半分出題してくれているのは、難化する試験問題を作ったTOEICなりの配慮なのでしょうか(笑)
<パート2>(全25問)
①WH疑問文(7問)
②How疑問文(3問)
③Yes/No疑問文( 5問)
④依頼(2問)
⑤否定疑問文(2問)
⑥付加疑問文(2問)
⑦A or B 疑問文(1問)
⑧ひとり言、感想、意見タイプ(3問)
※WH, How, Yes/Noが全体の半分以上だったので比較的楽なパターンと言えます。
★パート1、2ともに目立った問題の難化はなし。傾向の変化もありません。
<パート3>
●パート3の会話文タイプ分類(全13セット)
①以前と同じ会話文
=男女2名でそれぞれのセリフの担当は最大2回(9セット)
※男→女→男→女、もしくは男→女→男
②新形式の会話文
=以前同様、男女2名は変わらないが、それぞれのセリフの担当は3回以上
(3セット)
※男→女→男→女→男→女→男など
※今までのように話者1人の発話回数が最大2回と決まっていないため、会話がどこで終わるか予測できない
※TEST 2もやってみましたが、「どの設問番号がこのパターン」という法則は無さそうです。
したがって、しっかりと会話の流れを追っていないと、
「まだ続くと思ったのに終わってしまった…」や、
逆に「もう終わると思ってたのに、まだ続くの?展開が変わっちゃったよ…」
という状況もあり得るということ
③新形式の会話文
=男女3名(1セット)
※TEST1の男女3名の会話は思ったほど難しくはなかった
→さすがに「男性だけ(女性だけ)3名」という会話文は今後も無いと思われます。
●パート3の設問タイプ分類(全39問)
①おなじみの定型設問(18問)
=What is the problem?、Where are the speakers?、What does the woman offer to do?
などの「あ、またこれね」というパターン。
②非定型設問(16問)
③新形式の設問タイプ
=口語表現の意図を聞く問題(2問)
④新形式の設問タイプ
=図表を使った問題(3問)
★間違いなく、今回の改定の最大の変化&難化箇所はパート3と言えます。
とにかく「新形式は忙しくてやることが多い」。
しっかりと戦略を立てないと、確実にリズムが崩れて一気に問題を落とす可能性があります。
さらに、このセクションの疲労は、次のパート4はもちろん、今まで以上にリーディングセクション後半の集中力に大きなダメージを与えると思われます。
<パート4>
●トークタイプの分類
従来通りで特に変化なし
●設問タイプの分類(全30問中)
①お決まりの定型タイプ(9問)
※パート3と比べ、パート4の定型設問は少ない、という傾向は変わらず
②非定型タイプ(16問)
③新形式の設問タイプ
=口語表現の意図を聞く問題(3問)
④新形式の設問タイプ
=図表を使った問題(2問)
★パート3、4ともに「新形式の設問」は大変です。
この問題を落としたくないのであれば、「キーワードだけ取れば何となく解ける」という考えは捨てた方が良いでしょう。
<パート5>(全30問中)
・品詞問題(7問)
・動詞問題(2問)
・前置詞問題(1問)
・代名詞問題(3問)
・接続詞問題(1問)
・語彙問題(8問)
・複合タイプ(8問)
→「複合タイプ」とは私が自身のTOEIC教室で名付けている問題タイプで、
選択肢に「副詞、形容詞、前置詞、接続詞」のように異なる品詞が並び、それぞれの意味はもちろん、機能を知っていないと解けない「文法+語彙力」を問われるタイプの問題
★TEST1のパート5は「基礎をしっかりと抑えている人にとっては比較的簡単」な問題が多かったと思われます。
ただ、語彙問題+複合タイプが半分を占める傾向は今後も続くと思われます。
初級の方はまず単語の意味、中級の方は「プラス文法力」、さらに上級の方は「プラス用法・語法力」も身につける必要がありそうです。
<パート6>
●設問タイプ (全16問中)
①独立タイプ(5問)
=全体の文脈に左右されず1文だけで解けるタイプの問題
②文脈タイプ(7問)
=1文だけでなく前後の文脈を判断しないと解けないタイプの問題
③新形式
=文挿入(4問)
★文挿入の問題が入ったことにより、今まで以上に「文書をしっかりと読んで解く意識」が必要となります。
速読力アップを目指しましょう。
<パート7>
●文書タイプの分類(全15セット中)
①従来タイプ
=シングルパッセージ(8セット)
②従来タイプ
=ダブルパッセージ(2セット)
③新形式
=チャット(2セット)
④新形式
=トリプルパッセージ(3セット)
●設問タイプ(全54問中)
[従来タイプ]
①概要/目的タイプ(6問)
②ピンポイントタイプ(15問)
③同義語タイプ(4問)
④NOTタイプ(3問)
⑤INDICATEタイプ(11問)
※reported, written, true, suggested 含む
⑥推測タイプ(2問)
⑦複数文書照合タイプ(9問)
=ダブルパッセージ、トリプルパッセージ特有の問題
[新形式]
①口語表現の意図(2問)
②文挿入(2問)
★INDICATE+NOT問題で14問は大変です。
ただ、NOT問題が少ないのが印象的でした、TEST 2も同じようならNOT問題は減る傾向?
まぁ、その分INDICATEが増えるんでしょうけど…
あと、トリプルパッセージのセットに「各文書間を相互参照しないと解けない問題」が2問入っているのはエグいです。
★パート7の問題セット数は、
シングルパッセージ10セット
ダブルパッセージ2セット
トリプルパッセージ3セット
この出題割合は変わらないようです。
私のTOEIC教室の上級レベルの生徒さんに新形式の公式問題集を見せた所、
「吐きそうになる…」
と仰っていました。
たしかによほどのTOEICマニア(僕を含め)じゃない限り、試験中に「もうやだ!」となるかもしれませんね(笑)
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